天然鮎のしゃくり漁
この道50年のベテラン川漁師の”シャクリ漁”です。活きの良い鮎は四万十川の本流から狭くて流のきつい支流を上ったり、
下ったりします。その支流で素もぐりで元気な天然鮎を捕獲します。以前、テレビ番組取材でタレントさんにこの”シャクリ漁”を体験してもらいましたが、
鮎は一匹も取れませんでした。熟練の技が必要です。
活きの良い天然鮎
四万十川の支流は人里離れて、水質はさらに奇麗です。川底まで澄み渡っていますが、
天然あゆは川の底を泳いでいて、人の気配を感じると岩影にすぐ逃げ込みますのでカメラで捕えるのは困難でした。
水中メガネで天然鮎を見て、次の動作を予測して先にイカリがついた”ひっかけ”で捕獲します。
この四万十川では”シャクリ漁”と言います。捕れた天然鮎は、腰にぶら下げている網に入れ、
生かしたまま次の天然鮎を追いかけます。何匹か捕れると、氷を入れたクーラーボックスに入れて持ち帰りすぐ冷凍にします。
四万十川のシャクリ漁は6月1日から解禁します。
梅雨時期は川の水量が多く、濁りもでていますので本格的な漁は梅雨明けからです。
鮮度が重要な天然鮎
シャクリ漁で獲れた鮎は、活かしたまま腰に付けた網に入れ何匹か獲れると氷の入ったクーラーボックスに入れます。
持ち帰った天然鮎はその日に冷凍します。
生で出荷するより鮮度が保たれています。
四万十川の鮎漁
四万十川の支流で、ベテラン川漁師さんがシャクリ漁を見せてくれました。天然鮎をかけては腰に付けた網籠に
入れていきます。
川の中へ身を沈め、泳いでいる鮎のところへ錨のような3本針でひっかける漁です。


四万十川漁師倶楽部の方が右手の下げているのが、シャクリです。 竹でできた棒先に返しのないイカリがついていてこれで天然鮎を掛けます。掛けた反動で、 天然鮎のかかったイカリは仕込んであるヒモが出て、鮎が逃げれないようになっています。棒を手繰り寄せ鮎を腰に付けた網にいれます。 網は川水に浸かっていますのであゆは生きたままです。熟練の技です。
縦網漁
川幅の狭い、支流で70センチほどの縦網を水中に沈め、天然鮎を追い込みます。 川の中で活きたまま網から外しますの鮮度はシャクリ漁で獲った鮎と変りません。
四万十川は全長196kmあります。禁猟期間も流域によって定められています。また解禁された漁期でも、魚場や漁法によって期間が異なります。 シャクリ漁、鮎の友掛け、縦網、投網、火振り漁等があります。