鰹節は一本一本、手造りです。
宇佐港に続く横波半島は風光明媚で県立自然公園に指定されています。内海の浦ノ内は鯛やハマチの養殖もさかんです。
また浦ノ内湾周辺では潮干狩、魚釣り(ちぬ、きすご)、海上貝料理の店など行楽でも有名です。
宇佐町は昔より鰹の1本釣り漁業が盛んなところで、鰹漁の基地として栄えました。それとともに鰹節製造業が発展しました。
今から約200年前に生まれた播磨屋亀蔵、佐之助の努力によって鰹節に改良が加えられました。
これが各地へ伝えられ改良されて改良土佐節の発祥の地として知られています。
また宇佐町は鰹節とともにウルメ(うるめいわし)やふぐのみりん干しなどの製造もさかんなところで、
宇佐町の海産物は市場価値も高く評価されています。
天日とカビで乾燥させる鰹本節
鰹本節。宇佐町では以前はどこの鰹節工場も本鰹節を製造していましたが、
需要が減ったことや本鰹節づくりは製造工程が長いので採算がとれないのが原因で、今では宇佐町でも本鰹節を製造している工場は数軒になっています。
鰹の頭を落として、3枚におろし煮熟(しゃじゅく)し、焙炉(ばいろ)で焙乾させ、カビ付けして天日で乾燥、
さらに追いカビを繰り返すと、あのカチンカチンの本枯れ節が出来上がります。昔の製法だと約半年間、
現在でも3~4ヶ月の丹念な作業と時間を要します。
生節は1回の焙乾で、新節は2回くりかえすと製品として出荷できます。
今では当社でも6割から7割の出荷を新節や生節で占めています。
農林水産大臣賞受賞
登録無形文化財第一号として登録されました。
竹内商店の製造する土佐節の製造技術は2021年9月に「登録無形文化財」として登録を受けました。 登録を受けた「土佐節の製造技術ポイントとしては、①土佐切りと呼ばれる鰹の捌き方②カビつけの製造工程 が文化財として登録に値するということのようです。
竹内商店としては、高知県土佐で鰹節を製造してきた先人達、今もなおこの土地で鰹節を製造し続けている 同志達、美味しいと言ってくださるお客様に感謝の気持ちを伝えると共に、今後一層精進していく所存です。
土佐節発祥の地、漁業の町宇佐町
宇佐漁港、鰹の一本釣りやうるめ、近海漁業のさかんな漁業の町です。浦ノ内湾内では、鯛や貝の養殖も盛んです。
鰹節製造の町、宇佐町の外海に突き出た横波半島があり、複雑に入り組んだ半島は近海漁業も盛んです。
竹内商店では、現在でも薪で火をたき、鰹を焙乾させます。タールを削り取る前のかつお荒節です。荒節削りの仕上げは天日で干します。 焚納屋で昔ながらに焙乾をします。