高知県の仁淀川
高知県の一級河川、仁淀川の火振り漁です。仁淀川は水量も豊かで全長約125kmで、 四国では四万十川、吉野川についで3番目に長い川です。 上流に民家も少なく四万十川に勝るとも劣らない清流と言えます。 上流にはダムもありますが、ダムのない支流もたくさんあり天然鮎の成育に適しています。仁淀川の火振り漁は、解禁期間も限定されています。また火振り漁のできる川の区域も決められています。この写真は、天然鮎を地元で集出荷している岸本さん親子のご協力を得て、撮影しました。イラストと写真を交えて解説いたします。 岸本さんは、30年以上火振り漁にたずさわっています。
天然鮎・火振り漁の順序
暗闇の仁淀川で天然鮎を驚かさないように静かに行動します。
- 暗闇の中、川舟の照明を消したまま、川下から仕掛け網を川上に向かって静かに張ります。船外機のエンジンもつけずに移動は竹竿で漕ぎます。
- 網が張り終わると川舟は川上に静かに移動します。
- 川舟にのせてある照明ランプで川を照らし、竹ざおで水面をたたきます。驚いた天然鮎は、川底を川下に向かって 逃げようとして網にかかります。
- 川下まで追い込んだ後、川上に上って移動し、川上より順番に網を川舟に取り込みます。
- 川の岸にあらかじめ用意した竹組に網をかけ、かかった天然鮎を傷つけないように網からはずし、 氷の入ったクーラーに活きたままの天然鮎を入れていきます。
網にかかった鮎をキズつけないようにはずし、氷をいれたクーラーに入れていきます。川底の深いところでは大きな天然鮎がかかっていました。 捕れた鮎は、他の川漁師さんの捕った鮎と一緒に翌日、高知市中央市場に出荷します。 6月から10月上旬にかけて高知県の特産物販売・丸一横山商店の天然鮎で通販しています。